DifyのVPSの選び方|実測メモリから4GB・8GBの7社を比較

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Dify の公式ドキュメントは「CPU 2コア以上、メモリ 4GiB 以上」を求めています。このサイトで Dify 1.17.1 を動かして測ったところ、この要件は妥当でした。この記事では、実測の結果をもとに、どの VPS のどのプランを選べばよいかを整理します。

結論:4GB が最低ライン、用途によって 8GB

Dify 1.17.1 のメモリ使用量(初期設定の直後、アイドル時)合計 1.93 GiB。半分以上の余裕が残るのは 4GB のプランからです。OS や Docker 自体が使う分は含みません。
アプリ本体: 1.69 GiBデータベースとキャッシュ: 67 MiBベクトルDB: 61 MiBサンドボックス・プロキシ・プラグイン: 121 MiB2GB 余裕3%4GB 余裕52%合計 1.93 GiB
  • アプリ本体1.69 GiB
  • データベースとキャッシュ67 MiB
  • ベクトルDB61 MiB
  • サンドボックス・プロキシ・プラグイン121 MiB
コンテナ別の内訳を表で見る
グループコンテナメモリ
アプリ本体api398 MiB
アプリ本体api_websocket386 MiB
アプリ本体worker399 MiB
アプリ本体worker_beat374 MiB
アプリ本体web64 MiB
アプリ本体agent_backend109 MiB
データベースとキャッシュdb_postgres58 MiB
データベースとキャッシュredis9 MiB
ベクトルDBweaviate61 MiB
サンドボックス・プロキシ・プラグインsandbox21 MiB
サンドボックス・プロキシ・プラグインlocal_sandbox14 MiB
サンドボックス・プロキシ・プラグインplugin_daemon35 MiB
サンドボックス・プロキシ・プラグインssrf_proxy21 MiB
サンドボックス・プロキシ・プラグインagent_ssrf_proxy21 MiB
サンドボックス・プロキシ・プラグインnginx9 MiB

測定日 。macOS 上の Docker(OrbStack、arm64、割り当て 16GB)。docker stats で5回(60秒間隔)取得した中央値。公式の docker-compose.yaml を既定の設定(ベクトルDB は Weaviate)のまま起動し、管理者アカウントを作成してから10分待って測定。

  • 2GB のプランでは足りません。 何もしていない状態で約1.93GiB を使い、再起動の直後は最大で約2.13GiB(コンテナごとの最大値の合計で、上限の目安)になりました(実測の詳細)。
  • 1人で試す、文書が少ないなら 4GB で動きます。
  • ナレッジベースに多くの文書を入れる、チームで使う、n8n と同居させるなら 8GB を選んでください。

各社の公式テンプレートの条件も、この結果と矛盾しません。XServer VPS は Dify のアプリイメージを「メモリ 4GB 以上のプラン」に限っています。ABLENET は、より余裕を見て Dify の推奨を 8GB のプランとしています。

4GB のプランの比較

メモリ 4GB のプランの比較(税込み、1ヶ月契約の安い順)
サービスとプラン1ヶ月契約最長契約の月額ファイアウォール新規申込
WebARENA Indigo4GB、4コア、SSD 80GB1,630円1,630円なし(時間課金のみ)未確認セキュリティグループ停止中
KAGOYA CLOUD VPS4GB、4コア、NVMe SSD 600GB1,760円1,617円12ヶ月(年額)初期状態は全許可セキュリティグループ停止中
シンVPS大容量メモリ 4GB、3コア、NVMe SSD 50GB1,800円1,350円36ヶ月未確認パケットフィルター受付中
ABLENET VPSL2、3コア、SSD 80GB2,167円1,706円12ヶ月(年払い)初回 1,536円記載なし受付中
ConoHa VPS4GB、4コア、SSD 100GB2,189円初回 1,752円1,691円36ヶ月初回 1,285円初期状態で拒否セキュリティグループ受付中
XServer VPS4GB、4コア、NVMe SSD 150GB2,640円2,035円36ヶ月初期状態で拒否パケットフィルター受付中
さくらのVPS4G、4コア、SSD 200GB3,520円3,227円12ヶ月一部だけ制限パケットフィルター一部のみ受付

に各社の公式ページで確認した価格です。1ヶ月契約は更新時の価格で、時間課金・日額課金しかない会社は月額の上限を載せています(ConoHa VPS は一括前払いの1ヶ月の価格で、時間課金はこれより上限が高くなります)。最長契約の月額は、最も長い契約期間の料金を1ヶ月あたりに換算した額です。ファイアウォールは、VPS の管理画面で設定できるものの初期状態です。申込の受付状況は変わりやすいため、契約の前に公式ページで確かめてください。

  • ABLENET VPS: 初回の価格は「契約時特別価格」で、最初の支払いだけに適用されます(期限の記載なし)
  • ConoHa VPS: 初回の価格は 2026年10月29日までのキャンペーン価格で、申し込み時だけ適用されます

4GB で Dify を動かすなら、次の2点で選ぶのがおすすめです。

  1. 管理画面のファイアウォールが初期状態で閉じているか。 Dify は初期設定のままだと、5003番ポート(プラグインのデバッグ用)をインターネットに公開します(構築手順の記事で、このポートを塞ぐ方法を解説しています)。管理画面で外からの接続が閉じていれば、設定を誤っても外には届きません。
  2. 申込を受け付けているか。 2026年10月は、脆弱性への対応で新規申込を止めている会社があります。

公式情報で、この2点を満たすと確認できたのは、ConoHa VPS と XServer VPS です。どちらも Dify を入れる公式の仕組みを用意しています。

  • ConoHa VPS は、時間課金も選べるため、短期間だけ試すことができます。一括前払いには初回だけの価格があり、2回目以降は更新時の価格になります。
  • XServer VPS は、4GB のストレージが 150GB で、ConoHa VPS(100GB)より大きめです。初回と更新時の価格が同じなので、長く使うときの料金が読みやすいです。

8GB のプランの比較

メモリ 8GB のプランの比較(税込み、1ヶ月契約の安い順)
サービスとプラン1ヶ月契約最長契約の月額ファイアウォール新規申込
ABLENET VPSL3、4コア、SSD 160GB2,936円2,400円12ヶ月(年払い)初回 2,280円記載なし受付中
KAGOYA CLOUD VPS8GB、6コア、NVMe SSD 800GB3,410円3,135円12ヶ月(年額)初期状態は全許可セキュリティグループ停止中
WebARENA Indigo8GB、6コア、SSD 160GB3,410円3,410円なし(時間課金のみ)未確認セキュリティグループ停止中
シンVPS大容量メモリ 8GB、4コア、NVMe SSD 100GB3,450円2,620円36ヶ月未確認パケットフィルター受付中
ConoHa VPS12GB、6コア、SSD 100GB8GB のプランはなく、12GB が最も近い4,389円初回 4,082円3,192円36ヶ月初回 2,553円初期状態で拒否セキュリティグループ受付中
XServer VPS8GB、6コア、NVMe SSD 400GB5,280円3,850円36ヶ月初期状態で拒否パケットフィルター受付中
さくらのVPS8G、6コア、SSD 400GB7,040円6,454円12ヶ月一部だけ制限パケットフィルター一部のみ受付

に各社の公式ページで確認した価格です。1ヶ月契約は更新時の価格で、時間課金・日額課金しかない会社は月額の上限を載せています(ConoHa VPS は一括前払いの1ヶ月の価格で、時間課金はこれより上限が高くなります)。最長契約の月額は、最も長い契約期間の料金を1ヶ月あたりに換算した額です。ファイアウォールは、VPS の管理画面で設定できるものの初期状態です。申込の受付状況は変わりやすいため、契約の前に公式ページで確かめてください。

  • ABLENET VPS: 初回の価格は「契約時特別価格」で、最初の支払いだけに適用されます(期限の記載なし)
  • ConoHa VPS: 初回の価格は 2026年10月29日までのキャンペーン価格で、申し込み時だけ適用されます

8GB は、会社による料金の差が大きい区分です。

  • 料金を優先するなら ABLENET VPS の L3 です。受付中の会社の中では、1ヶ月契約の料金が最も安い水準です。ただし管理画面のファイアウォールが公式の仕様に見当たらないため、Dify のポートを外に出さない構成(構築手順の上書き用ファイル)を必ず使ってください。
  • 管理画面のファイアウォールも欲しいなら XServer VPS の 8GB です。
  • ConoHa VPS には 8GB のプランがなく、12GB になります。

ファイアウォールと申込状況の比較

料金以外の比較(ファイアウォール、テンプレート、申込状況)
サービス管理画面のファイアウォール公式のテンプレート新規申込
ABLENET VPS大阪記載なし管理画面のファイアウォールは公式の仕様に記載がない。公式は OS のファイアウォールでの制限を案内しているDocker、Dify、n8n受付中脆弱性への対応では「新規申込の停止は予定していない」と案内
ConoHa VPS国内(都市名の記載なし)初期状態で拒否外からの接続は、許可するグループを付けるまで届かない。IPv4・IPv6とも設定できるDocker、Dify、n8n受付中脆弱性への対応で 10月19日に新規申込を停止し、10月23日に再開
KAGOYA CLOUD VPS未確認(公式ページに記載なし)初期状態は全許可適用していないサーバーは全許可。適用すると、許可したもの以外を拒否するDocker、Dify(n8nは確認できず)停止中脆弱性への対応で 10月19日から新規申込を停止。再開時期は未定
さくらのVPS石狩の価格(東京・大阪はこれより高い)一部だけ制限初期状態は SSH(22番)だけ許可。ただし IPv6 は全許可で、32768番以上のポートも常に許可される。スタートアップスクリプトで作成した場合は初期状態でオフDocker、Dify、n8n一部のみ受付脆弱性への対応で 10月16日に全リージョンの新規申込を停止。10月23日に石狩だけ再開し、東京・大阪は再開時期未定。石狩の 4GB〜16GB は 10月2日から在庫切迫の告知あり
シンVPS国内(都市名の記載なし)未確認初期状態は公式ページで確認できなかった。オフにすると全ポートが許可されるDocker、Dify、n8n受付中新規申込の停止の告知は見当たらない
WebARENA Indigo東京未確認初期状態は公式ページで確認できなかったなし(Docker、Dify、n8nは確認できず)停止中脆弱性への対応で 10月21日から新規申込を停止。再開時期は未定。平常時も平日16時〜翌9時と土日祝は申し込めない
XServer VPS国内(都市名の記載なし)初期状態で拒否契約直後はすべての接続を拒否する設定。IPv6 の扱いは未確認Docker、Dify、n8n受付中9月17日から停止していた新規受付を 10月6日に再開。2GB は 7月14日に受付停止が告知され、再開の告知は見当たらない。10月21〜22日は脆弱性への対応で公式サイトと管理画面を停止し、10月23日に新規申込を再開

に各社の公式ページとお知らせで確認しました。テンプレートは、Docker・Dify・n8n をまとめて入れられる公式の仕組み(アプリイメージ、スタートアップスクリプトなど)の有無です。

各社の出典(公式ページ)を見る

契約したあとの手順

  1. 管理画面のファイアウォールで、SSH(22番)、HTTP(80番)、HTTPS(443番)だけを許可する。管理画面にファイアウォールがない場合は、OS 側で同じように制限する。
  2. Docker Compose で HTTPS 公開する基本手順のとおり、Docker を公式の手順で入れる。
  3. Dify を VPS にセルフホストする手順で、ポートを外に出さずに Dify を起動し、Caddy で HTTPS 公開する。

アップデートの前に確認してください

Dify は版によってアップデートの手順が違います。たとえば 1.17.1 では、同梱のベクトルDB(Weaviate)を段階的に上げる作業が必要だと、公式のリリースノートが案内しています。1.18.0 でも、パスワードに関する設定(PASSWORD_PEPPER)を空のままにするなどの注意点が案内されています。アップデートする前に、必ずリリースノートを確認してください。実際に試した手順は Dify のアップデート手順にまとめています。

出典

  1. Deploy Dify with Docker Compose(Dify 公式ドキュメント)(に確認)
  2. OS・アプリイメージ一覧(XServer VPS 公式)(に確認)
  3. AIセルフホストVPS(ABLENET 公式)(に確認)
  4. Dify 1.17.1 のリリースノート(GitHub)(に確認)